2012年10月31日水曜日

密着したいよ! メイド長の一日「十六夜咲夜の真実」


べーかりんシリーズの裏ヒロインともいえるのは誰か?

それは紅魔館のメイド長、十六夜咲夜。ただただ、酒を飲んでいるようですが、それも幽香のことを気に入っていればこそですね。……多分。


柚子桃ジャム頒布クリアファイルより。ご一緒したいです、メイド長。
そんな彼女ですが、あれだけ飲むための時間はあるのでしょうか? メイド長って忙しいんじゃないの?

そこら辺について、今回は妄想を膨らませたいと思います。

はじめに


この考察は元々、「紅魔館の広さを求める場合、咲夜が一人で回せる限界からある程度は導き出せるのでは?」という疑問から始ったもので、それにある程度の遊びをもたせたのがこのテキストになります。

ですから、もっと緩く働いている場合も多々あると思いますし、逆にきつめにやってる仕事もあるはずです。

このテキストが、そうした想像のきっかけになれば良いのですが。

なお、あまり詳しくは書けませんが、ホテルや旅館の業務の経験を参考にしています。執事やメイドについて書かれた資料も参考にしていますが、ほとんどは「これぐらいならなんとか通常業務で出来るかな」という風に経験と照らし合わせての考察になっています。業界の方の指摘は大歓迎。

それはそれとして資料について興味がある方は、こちらの「英国メイドとヴィクトリア朝研究」というサイトが大変おすすめです(知っている方もおられるでしょう)。こちらから発行されている書籍も読み易いものが多いので、一度見てみてください。


紅魔館について


なにはなくとも、まずは職場環境について書きましょう。紅魔館の規模は以下のように想定しています。

  • 客間はワンルーム20平米。30部屋。その内、20部屋を妖精メイドが5人前後で共用している。
  • レミリア、フランドール、パチュリーの私室と寝室はそれぞれ30平米。
  • 浴室は30平米(脱衣所含まず)

外観で言えば、ちょっと高めのホテル程度です。妖精メイドの数は東方紅魔郷で出現するペースや、彼女たちがやられてはまた現れているものとして、適当に決めています。

妖精メイドと客間の数についてはもっと厳密に検証できるのですが、妖精メイドは最低限、自分のことは自分でしているものとしていますし、今回はお客がいない状態を想定していますので、このテキストではあまり問題になりません。

客間はテーブルとベッド、窓、クローゼット以外は無いものとします。

各部屋での作業は、家具を簡単に拭く、塵取り、水モップがけ、ベッドメイキングと、最小限のものとします。

レミリア、フランドール、パチュリーの私室・寝室にある家具も基本的には客間と同じ。小物や本の類があるはずですが、必要なときに咲夜に片付けてもらうこととし、ここでは勘定には入れません。


咲夜のお仕事


さて、ここから色々と仕事量とそれにかかる時間を一つ一つ出していきます。咲夜の起床から始めようかと思ったのですが、朝の仕事から追った方が想像し易いと考え直しました。よって、以下のように設定してみました。

  • 春分。日の出前の午前5時にはレミリアが寝室に入っている。
  • レミリアが寝室に入ったのに前後して、咲夜は館内の仕事に集中する。
  • 天気は晴れ。
  • レミリアは一日中、出かける用事が無い。

天気を確認してから、洗濯にかかる。これを午前6時とします。

6:00 洗濯作業


一日に行う洗濯の量を考えてみましょう。
  • レミリア、フランドール、パチュリー、そして咲夜の服・シーツは咲夜が洗っているものとする。
  • 他の門番や妖精メイドは自分のことは自分でしていることとする。これは掃除や炊事にも当てはめる。
  • シーツはダブルサイズ、一枚当たり1キログラム。
  • 下着は一人当たり上下で100グラムとする。ちょっと重めだが化繊製品ではないはずなので、意外とこれぐらいはあってもおかしくないかも。
  • 服は一人当たり上下合わせて500グラムとする。頻繁に洗う物はそんなに多くないと思うが、日割りということでこれぐらいを想定。
この時点で6キログラム以上は洗う勘定になります。細々としたものを含めると、我々の感覚で言うと10キロ洗濯機を二回使えば洗える量でしょうか。

手回し洗濯機は19世紀以前から使われていたようなので、下着類はこれで洗っていると考えます。シーツ類は桶に入れて足で踏んだ方が早そうですね。

問題は脱水の方で、ローラーで搾るタイプをお嬢様の下着に使うかどうかはかなり微妙な所。ここら辺は咲夜が手で搾っているものとします。

肝心の洗濯にかかる時間ですが、洗濯機そのものの完成度や洗剤の質が我々が使っているものより落ちることから、現在のエコタイプの手動洗濯機でかかる時間をそのまま当てはめるわけにはいきません。倍以上は見た方が良いでしょう。

何よりの問題が水の確保で、ジャバジャバ使えない。10リッターのバケツの水でどれぐらい洗えるかといえば、大して洗えない。全自動洗濯機の効率は凄いとしか言えません。

水をどこから調達しているかにもよりますが、湖があるので、その水かそこに流れ込んでいる川の水を使うのでしょうか。地下水を手動ポンプでくみ上げている可能性もあります。ここら辺は考え始めるときりがないので、水汲みについてはとりえあず、30分ぐらいの時間を想定しておきましょう。

ここでようやく洗濯にかかる時間を出そうと思うのですが、洗濯機の水の入れ替え、手動、容量諸々を考えると、どんなに効率よくやったとしても、1時間はかかるはず。更に干す作業も入るので、分担しない場合、2時間は見た方が良いでしょう。

洗濯だけで長々と書きましたが、咲夜にとっての一番の大仕事はこれでしょう。掃除は小分けにしたり気付いたときにできますが、洗濯は晴れているとき、しかも日中でなければならないため、時間の制約が大きいのです。

洗濯専門のメイドが一人いるだけで、咲夜はかなり楽になるのではないでしょうか。そうでなくても、洗濯物を運ぶ、取り込むなどの細かいことを分担してもらえるだけでもかなり違うでしょうね。もし紅魔館に迷い込むことがあれば、洗濯を買って出れば感謝してもらえるかも?

午前6時に洗濯物に取り掛かって、2時間作業。これで午前8時。実際には前後に移動時間などが入るので、あくまで目安です。これは他の項目にも言えます。


8:00 咲夜、入浴


洗濯作業で汗をかいた後、咲夜が入浴します。入浴といっても、従業員用の風呂を焚いておいてくれる人がいない限りは水を使うことになります。蒸しタオルで体を拭うなどの工夫で、少しでも疲れを癒しているかもしれませんね。

髪を乾かす時間なども考えた方が良いのでしょうが、とりあえず9時には咲夜が自室で寝ていることにします。

9:00 咲夜、就寝

15:00 咲夜、起床


起床後、洗濯ものを取り込みます。美鈴が昼寝していた場合、このときに起こすのでしょう。

咲夜の余暇はここからレミリアが起床するまでとなります。本人は、入浴の時点で仕事上がりの感覚になっていると思います。

というわけで、咲夜が飲みに行くとしたら、就寝前か後が良いでしょう。ヨーロッパでは朝からビールや薄めたワインを飲んだりしますし、特別おかしくもないと思います。

「もーっと!! 焼けてますよゆうかさん」より。これは飲み過ぎですが、メイド長は我々とは格が違うのでこの後は普通に仕事です。もうちょい小さいサイズで……と思ったらトーンが潰れちゃったので、このサイズで載せておきますね。

18:00 レミリアが起床

19:00 レミリアが『朝食』をとる。


レミリアの食事も咲夜が作っているようなので、咲夜が余裕をもってレミリアの着替えを手伝ったりするためには、前日の内に下ごしらえは終わらせているでしょう。これは熟練者なら十分に可能でしょうし、咲夜自身も料理が好きらしいので問題は無いと思います。

パチュリーの食事についてですが、レミリアと一緒にする方がパチェ本人も楽(そもそも食事が面倒)ということにしておきましょう。

フランドールはレミリアの生活時間とほぼ同じで、咲夜が配膳をしているとします。

これらの時間は細切れなものとなるので、意識的に時間を空けられるだけの経験が必要です。


20:00 浴室掃除


この時間に浴室の掃除に取り掛かります。水抜きは既にしてあるものとします。

浴室が一つだけとは考え辛いのですが、もう一つ二つあったとして、そちらも「自分のことは自分で」にあてはめて、妖精メイドがやっているものとしておきましょう。

30平米の広さをデッキブラシでしっかりやった場合、浴槽だけで少なくとも20分はかかるでしょう。他の箇所も大変で、なんだかんだでやはり合計1時間は見たいところ。

浴槽にどうやって水を貯めるか。これもまた問題なのですが、これこそ地下水を直接流し込んでいるのかもしれません。蛇口をひねって放っておけるのなら、その間に他の箇所をやってしまえるのですが、それが出来ないのはかなり大変でしょうね。

書いていて気付きましたが、空間を操って地下水を直接流し込む、なんて方法も咲夜には出来るのかも?

「そもそも風呂があるのか?」という問題もあるのですが、とりあえず考えないでおきましょう。

掃除開始から水を貯めるのが完了するまでに、これまた2時間ぐらいとします。洗濯ほどではないですが、これもかなりの重労働。お疲れ様です。

22:00 お茶の時間A


お茶の時間はそれを楽しむレミリアやパチュリーの都合で前後します。おしゃべりが長引いた場合、そのまま『昼食』。

23:00 『昼食』用の調理時間


レミリアの昼食は我々で言うディナーなので、『朝食』とは違い、調理にはきっちり時間を取ります。

24:00 レミリアが『昼食』をとる


レミリアは日の出前には寝るため、これで食事は終わりです。つまり、一日二食です。25時(午前1時)ぐらいでもいいかもしれませんが、足りない分は後のお茶の時間Bにつまむ程度とします。

A:空いた時間で掃除(詳細は後述)


洗い物をするならこの時間でしょうか。

27:00 お茶の時間B


これはお茶の時間Aのときの盛り上がり方とかでも変わってきます。

B:空いた時間で掃除(詳細は後述)

29:00 レミリアが寝室に入る。


以上が一日の流れと仕事量になります。


空いた時間の掃除について。ABの掃除の時間は玄関や通路、客間の掃除の他、レミリア、フランドール、パチュリーの部屋の掃除に当てることとなります。

使われていない客間はチェックしませんし、レミリア達の部屋も各部屋20分で可能でしょう。それぞれの住人の希望があれば念入りに行うという方法で十分に対処可能と考えます。

移動時間や掃除用具の片付け、洗濯の運搬諸々を含めて、曜日ごとに掃除箇所を変えたり、余暇で吸収できることも考えれば、咲夜一人でもなんとかなります。

まとめ


こうしてざっと書いてきて、一つ言えることがあります。

レミリアが寝過ぎです。

永遠に幼いお方なので寝られるだけ寝ているのかもしれませんが、午前中に起き出して読書をしたり、パチュリーの所に行ったりしている場合もあるでしょう。その都度、咲夜を付き合わせているとすると……。

また、このテキストでは館内での作業にしぼりましたが、レミリアが外出すれば付いていく必要があるので、その分の時間は潰れてしまいます。パチュリーの世話もある程度しなければならず、他に客人がいれば客間のセッティングもしておく必要があります。しかも魔理沙のようなトラブルメーカーが現れたら、一挙に破綻しかねません。

時間を操れば済むというものでもなさそうです。毎日のことなので、時間をいじるとかえって効率が上がらないでしょう。どうしても余暇が多めに欲しいときや休みたいときに能力を使用しているのではないでしょうか。

また妖精メイドが本当に仕事をしない場合、そもそも館にいられないはずなので、多少はしていると考えた方が自然でしょう。咲夜が希望する働きができない程度だとしたら、10歳ぐらいの子供のお手伝いレベルかな?

重労働の洗濯についてですが、紅魔郷のときの計画がもし上手くいっていた場合、太陽が当たらなくなってしまいます。どうするつもりだったのでしょう? もしかしたらパチュリーが魔法でなんとかしてくれることになっていたのかもしれません。

計画は失敗しましたが、宇宙船を作る暇があったら洗濯乾燥機を咲夜のために作ってあげてほしいですね。もうあるのだとしたら、パチュリー様はマジで神。

とまあ、長々とした考察をここで終えたいと思いますが……もっと緩めに見積もったとしても、忙しいことに変わりはありません。やることはいくらでもあるのです。

もし紅魔館に客として訪れることがあれば、咲夜には最大限の敬意を示したいものですね。

「もーっと!! 焼けてますよゆうかさん」より。こうしてメイド長は今日も頑張るのでした。
「もーっと!! 焼けてますよゆうかさん」は以下のPixivサンプルから各ショップへ飛べます。見られない方のためにこの記事からもショップへのリンクを貼っておきます。




2 件のコメント:

  1. うへー、咲夜さん激務……
    パン屋に入り浸ってビールとパンをかっくらってる残念美女かと思ってたけど、この激務の反動なら納得
    というかこれだけ仕事して、それで出歩く意欲があるのはすごい

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  2. 咲夜さんにとって、紅魔館の外でビールをかっくらえるような所というのは安息の地なのかもしれませんね。

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