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2014年4月9日水曜日

べーかりん・春のパン祭! お皿のプレゼントはありません

穏やかな天気と風に恵まれる季節になってきました。花見以外にも何かと予定が頭をよぎります。

今回は春のパン祭と銘打って、べーかりんシリーズに登場したパンについて取り上げます。今度はこんなパンを出したいな、なんて思いながらまとめてみましたので、どうぞご覧ください。

シリーズ第1巻より
幽香がパンを作るのが好きなのが一目でわかるのがこちら。こういう姿を見てると、自分でも何か作りたくなってきます。

こうして出来上がったパンを熱心に味わっているのが次のシーンでした。

シリーズ第2巻より
文も毎度こうして大人しく取材をしていれば……もっとも、幽香にしてみれば誰でもかわいいものなのかもしれませんね。

その幽香だって、色々と変わったものを焼いてきました。

シリーズ各巻より
この内、左の二つはにとりが絡んでますので、つくづく良いコンビです。共鳴するパン焼きの波紋か何かなのでしょう。

しかしそうした部分が幽香の予想以上の騒ぎを生んでいるわけで、特に地底では顕著です。

まあ、地底ではパン以上にビールの女神様として親しまれているわけですが。

シリーズ第2巻より
そんな地底も酒飲みに支配されているわけではありません。近頃は観光客も増えてるようですし、お空も核融合の制御だけでなく女将さん業にまで事業(?)を拡大。

シリーズ第8巻より
これも全て幽香のパワーのおかげと言い切るには周りの連中が好き勝手にしてるので、幽香も何かと大変です。

そんな幽香も冬にはエネルギーを充填できたようで、今度もまたどこぞに出かけることになります。そこら辺については例大祭用の新刊の中身が出来上がっていくに従って紹介していきたいですね。


それではまたの更新をお楽しみに! 

2013年12月21日土曜日

2013べーかりん特集・下

降る所では既に雪が降り始め、スキー場もオープン。SNSでうpられまくるウィンタースポーツの写真。新酒の仕入れ情報。そして冬コミ。

えっ、クリスマス? 「その話題は政治とスポーツと同じぐらいダメだ」ってけーねが言ってた。

冬は何かと楽しいことが多いですが、こちらからも少しでも話題を提供したいということで、べーかりん特集(下)をやっていきますよ。特集の(上)はこちらからどうぞ。


第6巻の『まほーでも!? 焼けてますよ ゆうかさん』では魔理沙を主体にべーかりんな幽香のいる幻想郷を描いてみました。

一番の謎は当たり前のようにビールを飲んでいる咲夜なのかもしれない

この話、元々は魔理沙が主人公の別作品のつもりでやり始めましたが、このべーかりんな幻想郷を代表する存在はやはり幽香でして、絡めた方が愉快なことに。

そんな小難しい話はさておき、好き勝手に魔理沙(と早苗)が暴れた話がめでたくも出来上がり、頁数以上にボリュームのある巻となりました。脇を固める連中も結構色々なのが……?

早苗さんはこういう素敵な人です。


第7巻収録。この二人にもかなり思い入れが。

幽香さんのどんな面を見せるかは毎回頭を捻ってますが、「とにかく好きなこと以外は目に入らない素敵女子」な幽香さんの他に「こんなはずじゃなかったのにと困惑するのもかわいいよ」な幽香さんもいます。

作ってばかりじゃない食いしん坊さんな幽香もちゃんと出せて良かったです。

元々の幽香、そしてべーかりんのイメージを大切にして、これからも膨らませたいですね。


第7巻『まつりでも!! 焼けてますよ ゆうかさん』ではいよいよ霊夢がゲストで登場。


ゲストがあの霊夢ということで、表紙は二人にキメてもらいましたよ。

霊夢だけじゃなくレミリアも、と書くとやたら豪華に思えますが、異変が無ければ皆平等。どんな主人公格もボス格も幽香の前では等しいのであります。こういうのは天上天下唯我独尊とも言うので、平等と言うのが適切かどうかは難しくもあり。





この巻は今まで出てきたキャラもかなり出てますが、冒頭のお店でのシーンが気に入っています。


べーかりんというものが端的によくわかるシーン。

お祭り騒ぎも良いけれど、それ以外の日常に潜む異変みたいなのも面白おかしく見せていければ、楽しみ方の幅も広がっていくかもしれません。



ここまで駆け足で紹介してきましたが、べーかりんシリーズだけでなく東方シリーズを振り返るきっかけに少しでもなればと思います。「そういえばこの前の話はどんなだったっけ?」とみなさんに思ってもらえるような作品を今後も出していければ最高ですね。

毎回、新刊として出す際に動画での紹介もしていますので、ダイジェストとしてばばばっと見てみる方法もあります。



さて、これから冬コミC85での頒布物についてのおしらせ、そしてイベントを含めた年末年始と、ドドドーっといってしまうでしょうが、体に気を付けたいもんです。それではまたの更新をお楽しみに!

2013年12月12日木曜日

2013べーかりん特集・上

今年も冬コミが迫り、カタログも販売され、休暇がある人も無い人もあれこれと忙しい時期になってまいりました。

冬コミ参加者は「大掃除はコミケの前にやっておかないと戦利品チェックが大変になる」という理由で毎年こまめやっているなんて話もよく聞きますが、綺麗なのはやっぱり気持ちが良いもんです。

冬コミの前にやっておくことはあるかなと考えてみたところ、そういえば今年はべーかりん特集をやっていませんでした。今回のサークル参加は、あの如論さんとの合体スペース。折角なので振り返ってみましょう!

第1巻『焼けてますよ ゆうかさん』第2巻『もーっと!! 焼けてますよ ゆうかさん』第3巻『地底でも!! 焼けてますよ ゆうかさん』の3つは去年の特集で取り上げましたので、興味がある方はそちらを見てみてください。

各巻の概要だけ知りたい方はシリーズページに飛んだ方が便利かも。


さて、第4巻『たぁんと! 焼けてますよ ゆうかさん』(以下『た焼け』)は昨年の夏コミ(C82)で出しました。

新品の家電の輝き方を見るとテンションが上がります。

河童脅威のメカニズムによりマスタースパーク型オーブンがパワーアップしたこの巻。そもそも幽香がマスタースパークでパンを焼くようになったのは「そっちの方が美味しく作れる気がする」というやんわりした思い付きからでした。

以前からの釜でのマスパ注入の図。中身はちゃんとそれ用でした。

べーかりんな幽香はやんわりとした思い付きのせいで色々なことが起こるので、本人としては複雑な所でしょう。

にとりについては以前の特集でも触れましたが、べーかりんシリーズの中での彼女は想像していた以上に輝いてくれています。「楽しいから作る」を徹底している姿は、幽香に負けず劣らず力強いのでしょうね。

本巻のゲストキャラクターはみんなの慧音先生。里での声望が高いんだか低いんだか謎な所はあるものの、彼女のいい加減大らかな性格のおかげで幽香も人里で動き易くなっています。

べーかりんシリーズは仕事(?)でエンジョイしてる人物が多いですが、この方は特にそうです。

ちなみにこの巻、如論さんにいただいたゲスト原稿が大変に秀逸だったことも触れておきます。


第4巻の勢いのまま第5巻『まふゆでも!! 焼けてますよ ゆうかさん』(以下『まふゆ』)も取り上げていきましょう。

実はアリスが人形を爆破してパンを焼く予定があったとかなかったとか。

『た焼け』で知り合った子供とどう接したら良いものやら……わりと昔ながらの妖怪である幽香には葛藤があったようで、傍からみると面倒臭いことに。

それでもアリスと魔理沙のおかげできっかけが掴めたようで、これ以降はわりとすっきりした気持ちで過ごせているようです。

マーガトロイド姉御からの厳しいご意見。でも人形ではちゃんともてなしちゃうビクンビクンッ。

メインゲストはアリスですが、魔理沙もいればレティもいて、いつも通り咲夜も酒を飲んでいます。アリスは人里に出入りしている妖怪としては代表的な例ですし、幽香とも気が合って好き勝手に騒いでくれました。

レティさんも謎の多い妖怪ですが、きっと毎年楽しく冬を過ごしていることでしょう。

ベーカリー風見が最も賑やかだったのがこの『まふゆ』です。この巻が出たC83から一年。今年の冬ぐらい、幽香は静かに過ごせるのでしょうか?


とりあえず今回の特集はここまで。未読の方に対してはネタバレをし過ぎないように気を付けつつ、読んだ方に楽しんでもらえるようにしなければならんので、なかなか難しいですね。

できるだけ近い内に続きを記事にしたいと思います。

2012年8月3日金曜日

べーかりん特集・第四回「そして夏コミへ」


無事に入稿も終わり、この特集も最後の時を迎えました。

迎えましたが、宣伝らしい宣伝ならサイトとかでやっていますので、こちらでは気軽にやりましょう。

今回の夏コミでは、『たぁんと! 焼けてますよ ゆうかさん』とセットで、ハンドタオルも付けることになっています(8月11日土曜日東A63a『柚子桃ジャム』にて頒布)。

新刊『たぁんと! 焼けてますよ ゆうかさん』表紙。見慣れないヒゲがいますが、実際に手に取るまでは慧音先生他のおっp……笑顔をごらんください。

新刊のおまけとして頒布するハンドタオル。特に幽香が良い顔してます。咲夜はいつも通り(製作はたおる本舗様に依頼しました)。
ハンドタオルというとデザインの凝ったものが出回り始めたのってわりと最近で、私が子供の頃は母親から「ハンカチ持った?」とか言われると『あんなの、ほとんど水吸わないし』とか思ったものですが、今の子供は「(ハンド)タオル持った?」とか言われるんでしょうか。

しかし不思議なもので、大人になるとハンカチって結構便利なんですよねえ。手を拭くためだけじゃなく、何かを摘んだり、包んだり、傷口にあてがったり……そうか、大人になるっていうのは、自分ですることが増えるってことなんだね、ママン。

そういう暑苦しい話は置いておくとして、ハンドタオルです。

ご覧の通り、四隅には幽香、お空、文、そして咲夜の顔がプリントされていて、肌触りも良く、大変結構な出来栄えとなったわけですが、どうしても触れておきたいことがあります。

にとりです。第一巻から登場していて、夏の新刊ではかなり重大なことをしでかしているにとりです。

そのにとりが、ここにはプリントされていません!

既刊『焼けてますよ ゆうかさん』より。ビールに目がない咲夜にはにとりのかわいさがわからないようです。
それを残念に思ってくれる方がいるなら、次の台詞をにとりのものだと思って読んでみてください。

「たとえタオルとはいえ、盟友の手に触れるものに私がプリントされてるなんて……ふみぃいいい! 恥ずかしいよぉ! やめてよぉ!」

こうして幽香に頼み込んだにとりは、ハンドタオルの顔ぶれから外されたのです。

……新刊でのにとりの可愛さを既に見ている私は、この脳内補完だけで夏を乗り切れる気がしてきましたが、ちゃんと水分は取った方が良いでしょう。

そう、今回の新刊、幽香はもちろん素敵にべーかりんをやっていますが、とにかくにとりを見てほしいのです。

新刊より。サンプル用にも使った画像ですが、この華奢な背中がベーカリー風見を技術的に支えています。

新刊より。基本的に彼女は照れ屋なのですが……その顛末は実際の内容で。
試しににとり好きの一人に原稿を見せてみたところ、一晩中「にとりぺろぺろ」しか言わなくなる深刻な症状が出ました。ただ、元からそういう人だったような気もするので、少し差し引いた方が良いかもしれません。

そんなにとりは、夏コミ新刊では幽香のパワーにもなっています。表紙に描かれている見慣れないヒゲの物体がヒントです(というか答えそのものですが)。

ともあれ、あくまでもべーかりんはべーかりん、幽香は幽香。彼女の心意気が、どんな給食を生み出すのか。

新刊より。今回の幽香は精神的なお姉さん度がかなり高いです。お楽しみに!
興味が湧いた方は、書店委託もありますけど、是非ともビッグサイトに足を運んでみてください。詳しいサンプルはサイトの他、pixivやショップに上がっています。是非、ご利用ください。



最後に、特集担当の司馬漬けから一言。全四回の簡単な内容の特集でしたが、べーかりんやベーカリー風見の魅力が少しでも伝えられたなら幸いです。夏コミ二日目はサークルスペースで売り子をしていますので、会場でお会いしましょう。

2012年7月28日土曜日

べーかりん特集・第三回「地底はよいとこ」


今回で既刊分の紹介は終了となります。やっぱり、一年って長いようで短いんですね。つい先日、例大祭が終わったと思ったら、もう夏コミが目の前ですし、現に目の前にはROM版カタログがあるわけで、そろそろイベントそのものの準備もしなければいけません。

さて、前回は『もーっと!! 焼けてますよ ゆうかさん』(以下『も焼け』)が本来の構成から変更になった経緯を書きました。ここで取り上げる『地底でも!! 焼けてますよ ゆうかさん』(以下『地焼け』。例大祭9にて頒布)では、その本来の構成を元にしています。

『地焼け』表紙および裏表紙。「長安っぽくつまりは平安京っぽくヨロシク」という無茶ぶりに応えた街並み。

イベントで一緒に頒布したクリアファイルに使用された画像。オクトーバーフェスト行きたいです。

折角なので「本来の構成」とやらの内容を簡単に書いておきますと、「幽香と咲夜が地底へ視察に行くことになりました。宿泊先はお空が女将をやっている旅館でした」というもので、お空や咲夜の着物姿がデザインされたのも、このためでした。

しかし、『も焼け』の後に改めて作ろうとすると、「どうも幽香がいまいちになってしまう」ということで、現在の『地焼け』の形となった次第です。

『地焼け』より。いざ地底へ! そして安定の咲夜。何をしても絵になるという点では幽香と同じ。
地底本は以前も描いていますし、どうせならちゃんと、「ベーカリー風見をやっている幽香が地底に来たらどうするか」という部分を描きたかったのです。結果として、幽香との距離によってキャラクターを描き分けることができたように思います。

でもなあ……着物姿のお空ちゃんも、もっと見たかったなあ……。

そんな想いは別にするとしても、地底の他の面子については多少なりとも触れておきたいところです。

古明地姉妹、特にさとりの方は以前に描いた地底本の設定を使っているため、お姉ちゃんなのに妹よりも小さい状態になっています。お空と一緒にペット達がやっている旅館でウハウハな予定でしたが、実際の本では色んな色の涙を流すこととなりました。

『地焼け』より。血の涙を流すさとり様。ちなみに第三の目とは無線で繋がってます。
上の方ではお空のことに触れましたが、ワリを食ったのはお燐かもしれません。が、彼女はまだ出番があっただけマシでしょう。

最も不遇だったのはパルスィです。本のあとがき部分でもネタにしていますが、ウェイトレス姿を描かれたものの、出られる場面がキスメで埋められてしまったため、出る機会を逸してしまいました。この場合、パルスィの嫉妬はどこへ向かうんでしょうかね……。

勇儀はかなり美味しい役どころで、かえってここで書くことがなかったりします。

ヤマメはといえば、妙な存在感が出ました。他の方の本や作品を読んでいても思いますが、ヤマメはお姉さんっぽくしても子供っぽくしても活きてくる、面白いキャラクターです。


以前に出した地霊殿本。このブログのために『地焼け』と比べてみたら、なかなか面白いことになりました。

こうしてざっと書いてみて改めて思うのは、地底、ひいては東方地霊殿には独特の魅力があるのだな、ということです。

元々、(ベーカリー風見をやっている)幽香の骨格にも地底が組み込まれているわけで、そうさせたのは多分、幻想郷の中でも特に人為的な要素が強いからではないでしょうか。住んでいる連中もそうですし、旧都自体もそうです。そうした背景の濃さが、今のベーカリー風見にも伝わっているのかもしれません。

次回はいよいよ、夏コミのお知らせになります。サイトの方では既に詳細が上がっていますが、こちらでも細かいこと抜きで、ガシガシと紹介したいと思います。お楽しみに。

2012年7月14日土曜日

べーかりん特集・第二回「華激ノ宴」

みなさん、夏コミの準備は進んでいますか? 行けない方々はエアコミケやTwitter用のネタを考えていますか? 参加するしないに関わらず、イベントというのは何かと気になるものです。

べーかりん本の第二弾、『もーっと!! 焼けてますよ ゆうかさん』(通称:も焼け)が出たのは、幽香オンリーイベントの『華激ノ宴』でした。このイベントが無かったら、べーかりん本は続いていなかったかもしれません。

今回の記事ではこの『華激ノ宴』のイベントでの模様も簡単ながら書きたいと思います。

第二巻の表紙。とにかく幽香幽香幽香で作ったというのがわかりやすい。


1.べーかりん、再び。~本を作るのが決まるまで~

『華激ノ宴』は今年の3月に開催されましたが、3月といえば昨年は博麗神社例大祭が予定されており、それが今年は5月に移りました。昨年の3月について触れるとキリが無いのでここでは省きます。

とにかくまあ、昨年の冬コミから今年の5月まで、イベント予定が空いてしまったわけです。

空いたら空いたでやりたいことはいくらでもあるわけですが、そこで『華激ノ宴』の話が聞こえてきました。

昨年の紅楼夢や冬コミでは、色んなキャラクターがわいわいやる形の本を作らせてもらいましたから、幽香オンリーと聞いたら、幽香のような強めのキャラクター中心の話を作りたくなってきたのでした。

そんなこんなで話を詰めていると、「折角のオンリーなのだから幽香の魅力を詰め込みたい」「色んな幽香本が楽しめるだろうから、こちらも特色のあるものを作りやすい」といった具合になり、最終的に「そうだ、べーかりん本にしよう!」と決まりました。

ですから先に書いたように、この『華激ノ宴』が無かったら『も焼け』は作られていなかったかもしれないのです。

しかし、こうとも言えます。

「オンリーが開かれるほどの幽香の魅力が、この本を作らせたのだ」

自分で書いておいて勘違いっぷりを否めませんが、幽香にだったら勘違いさせられても良いです。

その勘違いパワーは、とうとう『ベーカリー風見マグカップ』なるものまで作らせました。

華激ノ宴用に作ったマグカップはこのデザインなのですが、ショップ委託したものや例大祭で頒布したものとはロゴがちょっと違ってたりします。そちらは前回紹介した紙バッグのロゴと同じものとなっています。


2.焼き過ぎました。~迫る締切~

『華激ノ宴』は初めて開かれるイベントということもあって、イベントの詳細なども徐々に判明していきました。

そんな中、こちらもこちらで原案が組まれ、マグカップも作ることが決まり、盛り上がっていきました。

が、いざネーム作業という段階になって、本来のページ数では締め切りに間に合わないことが判明しました。漫画はガチガチにスケジュール組んで描けるものでもないので、こういうことはままあるわけです。

「だからといって、よりにもよって幽香本で手抜きしたくないし」

原稿危うしの連絡をもらった直後、仕事の移動時間にスマフォでネーム用の書類を再構成したのが功を奏し、その後のネーム作業が順調だったこともあって、本来予定していた地底探訪の前日譚という形で出せることになりました。

マグカップの完成品も出来上がり、後はイベントを待つばかりとなったのです。

構成変更のため泣く泣く削ることとなった、着物姿のお空。今見ても勿体無いやら可愛いやら。

「地底の旅館でくつろいでる咲夜」をイメージした浴衣姿。これもやはり削ることに……。


3.べーかりん、ジャムる。~イベント当日~

『華激ノ宴』の開催は、都内の浜松町にある、産業貿易センターでした。いわゆる都産貿です。

日付は、3月11日。前日に都内に入ったときに思ったことは、「無事に来られて良かった」でした。当日も即売会恒例の、目的地に向かう電車の中で仲間っぽい人達が増えていく状態になり、ほっとしたのを覚えています。

いざイベントが始まってみると大盛況で、「柚子桃ジャムがジャムった」という声が参加者の方から聞こえてくるほど。慣れないグッズ頒布も重なったため、ご迷惑をかけてしまいました。

しかしその後は、忙しさの余韻もあって、楽しく過ごすことができました。イベント側の企画も楽しめましたし、実に充実した時間でした。機会があれば、また参加したいものです。

『華激ノ宴』用に作られたアプリに提供した壁紙画像。ブログのプロフィールに使われているロゴとはやはり違っています。


4.それから

さて、『も焼け』は本来の予定とは違った構成となったため、次の本では本来の形に近いものを採用することとなりました。しかし、そのまま使える部分はあまり無く、下地以外はほぼ全て、一からの作業となったのでした。

それでも『華激ノ宴』での楽しさを本に活かすことができたことで、元気百倍、柚子桃ジャムは例大祭へと突き進んだのです。

地底探訪用に描かれた旅装の幽香。第三巻の巻末にも同じ構図のものがありますが、そちらはジャケット姿ではなくなっています。


2012年6月30日土曜日

べーかりん特集・第一回「べーかりんが焼けるまで」

柚子桃ジャムでべーかりん本を初めて出したのは、コミックマーケット80でのこと。つまり2011年の夏コミからで、今回の2012年の夏コミ本で一周年となります。

まあ、無事に入稿されればですけどね!

そんな入稿への不安と闘いつつ、どうせなら一人でも多くの人と「べーかりんを楽しみたい!」ということで、新しくブログを設置し特集を組んでみます。

第一巻表紙。今とは表情の感じも違ってますね。

今回は特集の第一回(全四回ぐらいを予定)。

そもそも『べーかりん』とはなんぞや。はっきりしているのは「パンを作るのが趣味の、ほんわかゆうかりん」ということ。

アルティメットサディスティッククリーチャー(通称USC)なゆうかりんとは明らかに違いますが、色々な方の話を聞く限りでは「花映塚の素敵なゆうかりんに、旧作のちょっとぽやっとした部分が加わった感じ」です。

USCも同じゆうかりんを元にしているわけですから、これらは否定し合うような存在ではなく、ゆうかりんの多面性を象徴していると捉えた方が面白いでしょう。現在の幻想郷と旧作の両方に出ていることが、キャラの広がりに繋がっているのかもしれません。似たような境遇のアリスも広く愛されてますよね。

今注目の幽香本はチャりんさんの悠夢シリーズ。他にも紹介したいのですが、もろに脱線してしまうのでここらにして、次の画像を御覧ください。

「これぞ正にべーかりん!」といった具合の絵ですが、こちらは如論さんのべーかりん絵となります。 柚子桃ジャムのべーかりんもこの絵に多大な影響を受け、第一巻『焼けてますよ ゆうかさん』の扉絵でも触れさせていただきました。も焼け(『もっと! 焼けてますよ ゆうかさん』の略称)のときはゲスト原稿までいただき、本当にありがとうございました。

しかし、作中でのキャラ付けは「べーかりん」とはちょっと異なり、パンも含めて好きなものを好きなように楽しんでいるゆうかりん、といった具合になっています。

というのも、如論さんのべーかりんを見るよりも前に、柚子桃版べーかりんの原型となるキャラ付けがされていたためです。

現存している中で一番古い幽香本用の立ち絵。
構成が書いたSSに出てくる、自由気ままに趣味に生きるゆうかりん……それが柚子桃版べーかりんの原型となっています。

構成担当の関連作(東方創想話CGIへの直リンク)
幽香の風見
幽香の了見

で、「こういうゆうかりんを漫画にしたいよね」とキャラデザを詰めていたときに、べーかりんの存在を知り、見事にフュージョンを果たしたのでした。

べーかりんとして形になった、柚子桃ジャム版べーかりん。ベーカリー風見の設定もここから始まります。

そんな感じだったので、C80で出されたべーかりん本でしたが、当時は続刊の予定が無かったのです。

次回に続く。