みなさん、夏コミの準備は進んでいますか? 行けない方々はエアコミケやTwitter用のネタを考えていますか? 参加するしないに関わらず、イベントというのは何かと気になるものです。
べーかりん本の第二弾、
『もーっと!! 焼けてますよ ゆうかさん』(通称:も焼け)が出たのは、幽香オンリーイベントの
『華激ノ宴』でした。このイベントが無かったら、べーかりん本は続いていなかったかもしれません。
今回の記事ではこの『華激ノ宴』のイベントでの模様も簡単ながら書きたいと思います。
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第二巻の表紙。とにかく幽香幽香幽香で作ったというのがわかりやすい。 |
1.べーかりん、再び。~本を作るのが決まるまで~
『華激ノ宴』は今年の3月に開催されましたが、3月といえば昨年は
博麗神社例大祭が予定されており、それが今年は5月に移りました。昨年の3月について触れるとキリが無いのでここでは省きます。
とにかくまあ、昨年の冬コミから今年の5月まで、イベント予定が空いてしまったわけです。
空いたら空いたでやりたいことはいくらでもあるわけですが、そこで『華激ノ宴』の話が聞こえてきました。
昨年の紅楼夢や冬コミでは、色んなキャラクターがわいわいやる形の本を作らせてもらいましたから、幽香オンリーと聞いたら、幽香のような強めのキャラクター中心の話を作りたくなってきたのでした。
そんなこんなで話を詰めていると、「折角のオンリーなのだから幽香の魅力を詰め込みたい」「色んな幽香本が楽しめるだろうから、こちらも特色のあるものを作りやすい」といった具合になり、最終的に「そうだ、べーかりん本にしよう!」と決まりました。
ですから先に書いたように、この『華激ノ宴』が無かったら『も焼け』は作られていなかったかもしれないのです。
しかし、こうとも言えます。
「オンリーが開かれるほどの幽香の魅力が、この本を作らせたのだ」
自分で書いておいて勘違いっぷりを否めませんが、幽香にだったら勘違いさせられても良いです。
その勘違いパワーは、とうとう『ベーカリー風見マグカップ』なるものまで作らせました。
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華激ノ宴用に作ったマグカップはこのデザインなのですが、ショップ委託したものや例大祭で頒布したものとはロゴがちょっと違ってたりします。そちらは前回紹介した紙バッグのロゴと同じものとなっています。 |
2.焼き過ぎました。~迫る締切~
『華激ノ宴』は初めて開かれるイベントということもあって、イベントの詳細なども徐々に判明していきました。
そんな中、こちらもこちらで原案が組まれ、マグカップも作ることが決まり、盛り上がっていきました。
が、いざネーム作業という段階になって、本来のページ数では締め切りに間に合わないことが判明しました。漫画はガチガチにスケジュール組んで描けるものでもないので、こういうことはままあるわけです。
「だからといって、よりにもよって幽香本で手抜きしたくないし」
原稿危うしの連絡をもらった直後、仕事の移動時間にスマフォでネーム用の書類を再構成したのが功を奏し、その後のネーム作業が順調だったこともあって、本来予定していた地底探訪の前日譚という形で出せることになりました。
マグカップの完成品も出来上がり、後はイベントを待つばかりとなったのです。
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構成変更のため泣く泣く削ることとなった、着物姿のお空。今見ても勿体無いやら可愛いやら。 |
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「地底の旅館でくつろいでる咲夜」をイメージした浴衣姿。これもやはり削ることに……。 |
3.べーかりん、ジャムる。~イベント当日~
『華激ノ宴』の開催は、都内の浜松町にある、産業貿易センターでした。いわゆる都産貿です。
日付は、3月11日。前日に都内に入ったときに思ったことは、「無事に来られて良かった」でした。当日も即売会恒例の、目的地に向かう電車の中で仲間っぽい人達が増えていく状態になり、ほっとしたのを覚えています。
いざイベントが始まってみると大盛況で、
「柚子桃ジャムがジャムった」という声が参加者の方から聞こえてくるほど。慣れないグッズ頒布も重なったため、ご迷惑をかけてしまいました。
しかしその後は、忙しさの余韻もあって、楽しく過ごすことができました。イベント側の企画も楽しめましたし、実に充実した時間でした。機会があれば、また参加したいものです。
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『華激ノ宴』用に作られたアプリに提供した壁紙画像。ブログのプロフィールに使われているロゴとはやはり違っています。 |
4.それから
さて、『も焼け』は本来の予定とは違った構成となったため、次の本では本来の形に近いものを採用することとなりました。しかし、そのまま使える部分はあまり無く、下地以外はほぼ全て、一からの作業となったのでした。
それでも『華激ノ宴』での楽しさを本に活かすことができたことで、元気百倍、柚子桃ジャムは例大祭へと突き進んだのです。
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地底探訪用に描かれた旅装の幽香。第三巻の巻末にも同じ構図のものがありますが、そちらはジャケット姿ではなくなっています。 |